ごあいさつ

 株主の皆様には、日頃より格別のご支援とご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

 ここに、2023年3月期第2四半期(2022年4月1日から9月30日)の報告書をお届けするにあたりご挨拶申し上げます。

 当第2四半期連結累計期間における国内経済は、新型コロナウイルス感染症拡大防止に対する行動制限が緩和され経済活動の正常化が進む一方で、ウクライナ情勢の長期化に伴う原材料価格の高騰や欧米諸国の政策金利引き上げの影響による急速な為替変動等、先行きは依然として不透明な状況が続いてまいりました。

 こうした中、当社企業グループにおきましては、土地有効活用、不動産仲介、管理を中心としたストック型収益積層ビジネスを軸に、「総合生活文化企業」として地域に根差し、皆様の暮らしに末永くお役に立てるサービス・商品をワンストップで提供するとともに、グループ間での連携を図りながら、景気に左右されない安定収益基盤づくりに努めてまいりました。

 国内では、安定経営の礎となる不動産管理物件数が2022年9月末現在、住宅803,041戸、駐車場161,364台、ビル・施設管理2,552件となり、堅調に拡大。総合不動産店舗「ピタットハウス」は全国656店舗、高齢者支援・保育施設は118事業所を運営し、国内主要都市における各事業につきましても、着実に実績を重ねております。

 一方、海外では世界21カ国・34都市(国と地域を含む)において、日系企業の不動産仲介・コンサルティングを軸としながら、レンタルオフィス・サービスアパートメント・ホテルの運営など、各国のニーズに合わせたサービスを提供しております。

 当第2四半期連結累計期間の業績は、建設事業におきまして、概ね予定通り工事が進捗し、賃貸仲介事業及び不動産管理事業では、管理物件数増加に伴い仲介手数料、管理手数料収入が増加、売買仲介事業におきましても取扱高が堅調に推移いたしました。また、出版事業におきまして、書籍や電子書籍の販売が前期に引き続き好調に推移し、さらにホテル・レジャー事業におきましても、まん延防止等重点措置の解除による行動制限緩和によって需要回復の兆しが見られました結果、売上高985億98百万円(前年同期比8.4%増加)、営業利益118億64百万円(前年同期比16.7%増加)、経常利益は営業外収益として為替差益20億73百万円を計上いたしました結果、142億41百万円(前年同期比33.5%増加)、親会社株主に帰属する四半期純利益は95億86百万円(前年同期比34.0%増加)となりました。

 今後におきましても、創業以来変わることのない『人が、心が、すべて。』の理念のもと、感謝の気持ちを忘れることなく、引き続きヒューマニズムに富んだ人財育成とグループガバナンスを徹底させた組織づくりに努め、地域・社会とともに一歩一歩、永続的に発展できる企業体を志向してまいります。

2022年11月
代表取締役会長 村石久二
代表取締役社長 磯﨑一雄